たまにはいいかな?
コンディション:
干潮: 6:56am
満潮: 2:08am
日出: 5:45am
日没: 7:01pm
風の予報(NELHA沖 @11:00am): 14 mph
波の予報(NELHA沖 @11:00am): 高さ 2.0m 周期 8 Sec
V.V-Buoyの位置: 先週最南端へ移動した。
予定:
もう夏だというのにグラウンドがパッとしない。潮も逆(南)に流れているので、今日はC-Buoyへ行く事にしよう。Steno dolphinがいなければいいのだが、、、。「なかなか思うようには・・・Part-3」になるかな??? Hope not!
重要情報!:
Shimaichi いよいよ全開。
本日から「休みなしの週 7日営業」を始めました。
今日(月)も営業しているよ!(といっても、皆さんがこの記事を読む頃にはもう火曜日だわな、、、)。
という事で、今日はYsさんは準備もあってお休み。従って必要以上に大きい魚は避けて通る事にするつもり。なお、Ysさんは来週からはこれまで通り参加の予定。
実釣報告:
予定通りC-Buoyに向けて出発。少しウネリはあるが、まあこんなモノだろう。
出発直後のKaiwi PointのOno(カマスサワラ)は残念ながら不発。Onoは必要以上に大きい魚ではないのでWelcomeなのだが、、、。
ウネリが少しあるが、静かなクルージングが続く。至福の時である、、、と言いたいところだが、やはり何らかのアタリが無いと寂しい。2時間以上の静かな時が過ぎ、C-Buoyが見えて来た。
「あ~ぁ、ボートが1艘もいないよ」
と落胆のワタシ。
ただBuoy傍にマストのようなモノが見える。更に近づくとはっきりしてきた。
<Outrigger付きのKayakにマストを付けたモノだった。一人で釣りをしている。髪の毛が長いので男か女かはイマイチ判然としない。直近のHookenaから来てにしても、かなりの距離だ。ようやるねぇ~、と感心>
しかし感心している場合ではない。Steno Dolphinの姿は見えないが、他にボートが1艘もいないという事は、、、マグロやカツオがいない、、、という事か?
ガソリンの無駄遣い、という言葉がアタマをよぎる。
「ああ、神も仏もいないのか!」
とか思っていると、まだトローリングしていた竿にアタリがあった。
「来った~、ストッッップ!!!」
アタリがあったのは、本来は月曜日ならYsさん担当の右舷の竿だった。
「よっしゃ~、カツオか?」
と一瞬思った。
しかし、この竿には特大の大マグロ用ソフトヘッドのルアーを付けてあるのを思い出した。カツオであるはずがない。電動リールのスプール(ラインが巻かれているドラムの部分)の回転が加速度を増して行く。
「デカイぞ!」
竿を手に持った時、飛び出すラインで手の皮膚が切れた。
<ラインが走った痕跡が残っている。よく見ると、3回もやられているよ!因みに親指のバンドエイドは、この前ハリを刺した傷の名残りである⇒⇒ほぼ回復済み>
ボートが停まってもスプールの回転は止まらない。緩め設定のドラグを1ノッチずつ締めて行く。300m近く出た所でやっとラインが停まった。
「さあ、行くぞ!」
ファイト開始である。今日は大物は避けて通るはずだったのに、この張り切りようはナンなんだよ?
「ジャンプしないゾ」
「マグロか?」
「よ~し!」
竿をあおって魚に圧力を掛ける。魚が遠くで横に走った。
「Nnnnnnnnn???」
ちょっと様子がおかしい。
「あっ、ジャンプした、カジキだよ」
とキャプテン。私はジャンプは見逃したが、大マグロの望みはほぼ断たれた。
「ガックリ」
である。
しかしカジキだからといって放っておく訳にもいかない。向こうさんは必死に圧力を掛けてくる。こちらも頑張らないと失礼だ。不幸中の幸い、、、というか、3本の竿の中で一番短くて硬いしっかりした竿で強いライン(PE10号⇒120ポンドテスト)を巻いてあるのに掛かってくれた。電動リールはDaiwaのタナコンブル1000である。
完全にHookingしたようだ。キャプテンがゆっくりボートをバックさせるのに合わせて電動でラインを巻き取る。しかし先方も強いプレッシャーを掛けてくるので、電動リールがウナリを上げながら止まってしまいラインが出て行く。しばらくやり取りが続いたが、
「アッ、こげ臭い」
モーターがオーバーヒートしてきたらしい。
電動巻きを中止し、手巻きでのファイトとなった。Gimbal(Fighting Belt)を腰に巻く。
「あといくら残ってるの?」
とキャプテン。
「200mくらい」
とワタシ。
「まだまだだね」
とキャプテン。
<老体に鞭打って頑張るA-Jack君。腰がちょっと痛いが、そんな事を言っている場合ではない>
釣れた魚を見ようとして(多分)Kayakが近づいて来る。
「シッ、シッ、向こう行け」
と手真似で注意しても通じない。
カジキがジャンプでもしてKayakに突っ込んで行ったら大変な事になるのに、、、危なくてしかたがない。
魚が沈み始めた。超大物ならここで万事休すだが、今回は魚がそれほど大きく無い上に、硬くて短い竿のお陰で何とか引っ張り上げる事ができそうだ。
「おっかチャンのためならエンヤコラ~、、、」
非常に重いが何とか上がって来ている。引っ張られた時は必死に耐える。白熱のチカラ仕事は続く。今こそ過酷な庭仕事で鍛えた(?)体力が生かされる時である。
「あ~ぁ、Ysさんがいたら喜んでやるだろうになぁ~」
「腰痛持ちのKwさんじゃあ、何の助けにもならないだろうなぁ~」(これはイラン事でした)
なんて考えながら頑張った。30分ほど経過、やっと魚のシルエットが見えて来た。小型のカジキのようだ。
<Blue marlin(クロカジキ)だろうと思うが、私のような底物師には残念ながらBlack marlin(シロカジキ)やStriped marlin(マカジキ)との見分けが明確につかない。因みに日本では死後の色が魚の名前になり、アメリカでは生きている時の色が名前になっている。Black marlinがシロカジキとなっているのは翻訳ミスではない。特にBlue marlinとBlack marlinの識別はチャーターボートのベテランキャプテンでもかなり難しいらしく、超ローカルの新聞で話題になる事がある>
リーダーを手に巻いて手繰り寄せる。
「危ない、危ない」
小指でも切り取られたらヤバい。お里がばれる???(ジョークだよ)
やっと魚の顔を水面から上げる事ができた。
<激闘(という程でもなかったが)三十数分、A-Jack君の軍門に下ったカジキ君。重さはよくわからない。100ポンドか200ポンドか?>
「アラ、可愛い目してる」
「大きなハリを刺されて可哀そう」
とキャプテン。
わしゃ、それどころでないのよ・・・・・。
四苦八苦してリリース。
「アホな釣り師に釣られずに生き延びて、Grander(1000ポンドオーバー)になるんだよ」
私の祈りに見送られてゆっくりと紺碧の海へと消えて行った。
「今度は大マグロになって食って来いよ」
と多少理不尽な願いも込めて、、、。
やっとカジキから解放されてC-Buoy傍にボートを停めた。近くのKayakの長髪のオニイさん(身体の動きからして女性ではなさそう)がジギングを始めた。こちらはBuoy傍で、刻んだカツオのハラワタを撒いてみた。ワラワラとアミモンガラが寄ってきたが、カツオやマグロの姿は見えない。もちろんムロアジも見えない。持参したかなりの量のハラワタを全部撒いてみたが結局カツオの姿は見えなかった。Steno dolphinもいないようだ。鳥は1羽だけ飛んでいた。魚のジャンプする姿も全く見えない。
「C-buoy is dead」
という事だろう。
水深100mくらいまでエサを落としたり、ジギングしてみたりしたがダメだった。
やはりC-Buoyは死んでいたようだ。
早々にC-Buoyは諦め、Kealakekuaへ底釣りに向かう。
KealakekuaのEhuポイントは潮が速かった。Red HillのOpakaポイントへ移動するも、釣れたのは、、、。
<アンティー君。Hawaiian deep anthias(日本名無し)。結構な良型だったが、意味無し>
<Lehiだ、いや大型のOpakaだ、と大騒ぎされながら(騒いでいたのは私だけだったが)上がって来たゴマテン君。こいつはいつも律義に食ってくる。そのうちに食ったろうか、コラッ!? リリース>
失意のまま帰路に着く。
キャプテンは助手席で舟を漕ぎ、私がハンドルを握りカツオ狙いのキンキンを流しながら港を目指す。Keauhouの沖まで来た時、前方で魚が1匹だけ跳ねるのが見えた。
「来るかな?」
余り期待せずその場所を通り過ぎた。アタリなし。
「今日はホントにダメだな」
とか呟きながら後の竿を確認すると、センターの竿がしなりラインが出ているではないか。
「来たぁ~、ストップ」
と言ってから、自分が運転している事に気が付いた。
ボートを停め竿へ走る。階段から落ちそうになりながら竿を手にしたが、ラインが緩んでしまっている。
「バレた」
と思った。
しかし電動リールでラインを巻き始めたら、テンションが掛かって来た。
「まだ付いてるぞ」
「そこそこの魚だよ」
その「そこそこの魚」がボートに寄って来た。
<Aku (カツオ=Skipjack tuna)。6~7ポンドだろう>
U-Turnして2匹目を狙ったがアタリは無く、これが本日の打ち止めとなった。
OsさんのClient(私も知っているチャーターボートのキャプテン)がOnoの切身をくれたとの事。
「A-jackさんも要る?」
というので喜んで頂く事に。
エセといえども一応「自称漁師」が魚を貰って喜んでいるのもナンだかねぇ~、とは思うが自分が釣ったOnoはすべて売るので、なかなか自分達のクチには入らない。久しぶりのOnoは有り難い。ご馳走様です。Onoでは返せないですけど、ゴルフ(じゃなかった、カツオかマグロで)でお返ししますね。
Fishing Report用メモ:
Aku: 1匹 6ポンド
Kala: 1匹 リリース
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コメント
A-Jack さま
ご無沙汰しています。
久々のカジキ、お疲れ様でした。
まさしく「老人と海」(失礼!)。
コナのへミングウェイというところ
でしょうか。劇的な幕開けでしたが
まあたまにはハワイっぽい魚も相手に
することもあるでしょう。ラインが
手にこすった痕もリアルです。
奥様のラウハラも大人気で良かった
ですね。思わずウチの奥さんも申し込んで
いたようですが。
ブログで拝見している本物のラウハラは
見事な出来合いで芸術品ですもの。
あれは殺到するでしょう。FUND-RAISING
のお役に立てれば良いのですが・・・
投稿: NN | 2013年6月 5日 (水) 01時51分
NNさん:
そうですか。奥様にも申し込ん頂いたのですね。有難うございます。なんだか手持ち在庫不足で、セッセと追加分を編んでいたようです。
さて、コメント有難うございます。久しぶりですね。メリーモナークの直後に、我々は日本に帰っていました。NNさんもメリーモナークに来ていたのかな、、、と思いましたが、多分違ったようですね。いずれにしても「ホノム義塾」の記事は勉強になりました。ホノムの事は”アカカ滝のついでのジャム”程度の事しか知りませんでした。
その後、あまり釣りには行っていない感じですね?こちらの釣り(というより私の釣りかな?)はブログの通り全くパッとしません。そのうちにボコボコとナブラが立ち、底物も入れ食い、、、なんて期待しているのですが、、、。
投稿: A-Jack | 2013年6月 5日 (水) 06時47分
A-Jack様
カジキは100lbレベルじゃリリースなんですか?たしかに雑誌で見るのはけた違いにでかいですが、100lbじゃまだ取るに足らずなんでしょうか?
投稿: 矢野 | 2013年6月 5日 (水) 22時30分
矢野さん:
カジキはGrander(1000ポンドオーバー ⇒⇒⇒ AnglerとCaptainの誇り)とかの記録物は別にして、普通はリリースするケースが多いようです。持ち帰って食べてもいいんですけどね。基本的に200~300ポンドあたりが一番元気でよく卵を産むらしいです。100ポンドじゃ小学生くらいなのかな?
投稿: A-Jack | 2013年6月 6日 (木) 19時22分
A-Jack さま
奥様にはお仕事を増やしてしまったようで
申し訳ありません。追加分も綺麗な出来ですね、
本当に芸術品の出来合いです。帽子も良いですね。
昨年の晩秋にJ子さんとウチのカミサンと直接
やりとりをしておりましたが、今は順調のご様子で
安心しています。実はカミサンの友人に全く同じ
状況のひとがいて他人事ではなかったようです。
釣りのほうは準備ばっかりでこの頃なかなか
出られません。カラ梅雨で雨が降りませんので
ポッパーでも持ってバスをフライで釣りに
行きたいというところです。へっぽこですから
自分の頭でも引っ掛けそうです・・・
納得の一発が出ればブログにアップしますが
(チビバスでも)なかなか爆釣というわけには
いかないでしょうねえ。
拙ブログを読んで頂いて恥ずかしい限りですが
ホノムに限らずあまり日系人の功績について
語られないのがちょいと気になっていたもので
すから自分なりにまとめてみました。
メリモの時期はハワイ島は大変な騒ぎですから
この時期の訪問は無理ですが是非また行きたい
とは思っております。
先日テレビでBIG-JIN君がヒロのトクナガ
ストアーを紹介しておりました。面白かった
ですよ。
では。
投稿: NN | 2013年6月 7日 (金) 16時24分
NN様
奥様に寄付のご協力をいただいて有難うございます!
J子さんへの応援に少しでもお役に立てるようにと
心を込めて編んでいます。
ラウハラ編みは大好きで楽しく編んでいますから、
仕事が増えたという感じは全くありません。
お褒めいただいてうれしいやら恥ずかしいやら・・と
いったところです。
投稿: midori | 2013年6月 8日 (土) 22時51分
NNさん:
梅雨が終わると暑くなるし、日本ではなかなか釣りに行けるようにならないですね。隙をついて飛んで下さい。
確かに魚は小さくても納得の1匹というのはありますね。特にバス釣りは、自分の好きなルアーを、”ここだ”と思う所へ放り込んで、いきなり食って来た時は嬉しいですね。船釣りとは違った趣があってバス釣りも大好きです。ハワイ島にバスが居たら時々釣りに行くんですけどね。
私も含め、ハワイ島に住んでいながらハワイ島の事を知らない人間がかなり多いように思います。もっと勉強する必要があります。ただ、歴史を覚えようとしてもすぐ忘れてしまうのが辛いところです。
投稿: A-Jack | 2013年6月 9日 (日) 19時36分
Midori さま
いつもキャプテンご苦労さまです。
釣ってるときは楽しいでしょうが、ボートの
ケアなどあるわけですから大変だと思います。
手入れは何でもしないといけませんし、支度
や片付けはひと仕事ですね。
ウチのカミサンはラウハラの腕輪を見るのを
今から楽しみにしているのだそうです。フラ
シスターに本物を見せびらかしちゃう、なんて
のたまっております。
どうぞよろしくお願いします。
投稿: NN | 2013年6月11日 (火) 01時59分
A-Jack さま
この週末に釣りに行こうと思い
休みを取ったら何と、台風3号
接近です。 カラ梅雨でシメシメ
と喜んでいたのも束の間、何と
間の悪いことに週末あたりに関東に
接近しそうであります。
まあ、仕方がないですね。天気と
何とかはままなりません。
記憶力はとんと落ちましたね、
このところ。嫌なことも忘れるのが
早いので都合が良いっちゃ良いです。
投稿: NN | 2013年6月11日 (火) 02時10分
NN様:
日本は空梅雨でかなり暑いらしいですね。海釣りは一荒れした後が良いケースもありますが、バスやマスはどうなんでしょう。水が濁ると良くないのかも知れませんが?久しぶりの満を持しての釣行はワクワクするでしょう。毎週釣りに出ていると、そういった喜びがありませんが、まあ贅沢というものでしょうね。
投稿: A-Jack | 2013年6月15日 (土) 06時26分