神経ジメ
コンディション:
干潮: 10:51am
満潮: 7:03am
日出: 5:45am
日没: 7:03pm
風の予報(NELHA沖 @11:00am): 10 mph
波の予報(NELHA沖 @11:00am): 高さ 1.5m 周期 8 Sec
V.V-Buoyの位置: 最南端にあり。
予定:
「Small Craft Advisory」が出ているが、別の予報ではコナの海は比較的静かな様子。潮が南へ流れているので、あまりグラウンドの釣り向きではないが、グラウンドへ行ってみる事にした。
実釣報告:
Pine Tree BeachからKeahole Pointへの「Onoレーン」は何事も無く通過、グラウンドに入る。グラウンドに入ってしばらく走る。海鳥がチラホラと見える程度で鳥山という程の物はない。
フライデッキの上で、
「この潮ではなあ~、、、今日もちょっときつい展開になるかな?」
なんて思っていると、
「来ました!」
というYsさんの声が響き、
「ダブルヒットです」
という声が続いた。
デッキに下りて左舷の竿を握る。
「まあまあかな?」
Ysさんも似たような感じの魚のようだ。
無事2匹ともBoatingする事に成功。こういう場合はひとつはバラすケースが多いのだが上々の出足である。
<Aku(カツオ=Skipjack tuna)。ともに8~9ポンド程度。チュウタローである。より大きいオオタローの方が望ましいが、取り敢えず文句は無い>
今日は釣ってすぐ「神経ジメ」をやってみた。
<アタマと尻尾を切り落とし、写真のように背骨の上の部分にハリ金(日本で買って来た神経ジメの道具)を通す。写真を撮るのを忘れたが、こうすると尻尾の方に直径1~2mmの神経が押し出されて来る。頭を取らずにやる事も可能だが、こちらは少々慣れが必要。
デッキは大虐殺があったように血みどろになったが、2匹とも無事神経ジメ完了。
釣った直後にこの神経ジメをやっておくと、魚がより新鮮に、より美味しく食べられる、、、との話である(魚のナマ食を好み、細かい芸にこだわる日本ならではの文化であろう)。この後、きれいに塩水で洗い、紙の袋に入れてから大きいジップロックに入れ、クーラーボックスで冷蔵保管しておくとバッチリ。
さあ、いつもの「血抜き」と「エラ切り」だけのカツオと比べて差がでるかな?イマイチ味覚の繊細さに欠ける私には、その差は多分解らないだろうけど、、、。何だか楽しみではある。
Ysさんによると、白身魚の方が「神経ジメ」の効果はより顕著ならしい>
走っているうちに鳥の数が増えて来た。しかし鳥山という程のものにはならない。
キャプテンが鳥を追いかけるが、なかなかアタリが無い。しばらくやっているとやっとアタリがあった。
「トリプルです!!!」
とYsさん。
出した3本の竿が全部曲がり、リールからラインが出ている。
Ysさんと私が1本づつ竿を持ち、センターの竿はゆっくり電動で巻く。
「これでカツオが5匹か。まあまあ順調な出足だ」
なんて言いながらラインを巻く。しかし今回は魚が掛けてくる圧力がちょっと弱い。Ysさんの方も同様のようだ。
「Oioi(ヒラソウダ)でしょうかねぇ~?」
とYsさん。
結果は写真の通り。
<コタロー(小さいカツオの愛称 ⇒ 我々だけにしか通じない)が1匹と、Oioi(ヒラソウダ)が2匹。ちょっとガッカリのトリプルヒットだった。でもバラさずに、3匹全部上げたのはエラい>
取り敢えずカツオ釣りは一休みしてPoint-38で底物釣りを開始。
1投目にいきなりYsさんにアタリだ。
「いい引き?」
というワタシの問い掛けに、
「良すぎます」
という返事。
引きの良過ぎる魚とは・・・・・
そうこうしているうちに、ワタシの第1投目にもアタリがあった。
「こっちは弱過ぎず良過ぎず。いいアタリだよ。ひょっとしたら・・・・・・」
結果は下記の通り。
<Ysさんは予想通り立派なゴマテン君。ワタシには嬉しいOpakapakaが来た。
Opakapakaには早速神経ジメを施す>
今日は白身魚も順調に釣れるかな?久しぶりだな、、、なんて思いながらエサを落とすと、また私にアタリがあった。
「さっきのOpakaより引きが強いヨ、大Opakaかな?」
と希望的観測。しかし上がって来た魚はOpakaではなく赤い伏兵だった。
<立派なヒゲを生やした緋鯉(ではなくリュウキュウアカヒメジ=Weke ula=Weke nono, etc)。これはKona Fishが買ってくれる事がわかったのでもうリリースしない>
「何か小さい魚が付いています」
とYsさん。
「ヨスジかな?」
いずれにしてもエサ盗りの類だろう。大して期待は出来ない。
上がって来たのは綺麗な熱帯魚だった。
<ハタタテダイ。リリース>
その後Opakapakaが釣れない。ひょっとしたら、、、と思ったが、今日もマグレの1匹だったようだ。冬にならないとOpakaがパカパカ釣れる事はないのだろうか?OpakaとOnagaが大好きなのでかなり寂しい。
Point-7へ移動しEhuを狙う。やはり潮は速く釣り辛い。
「アタリです」
とYsさん。
「Ehuかな?」
なんて思っていると、私の竿が変な動きをしている。
「お祭り(ラインが絡む事)かな?」
やはり二人のラインがもつれていた。潮が速い深場ではこれが多い。
Ysさんに釣れていた魚の事はすっかり忘れて、一生懸命二人でモツレを解いていると、
「アッ、Ehuだ、Ehuが浮いてる!!!」
というキャプテンの声が聞こえて来た。
指差す方向を見ると、確かに赤い魚が浮いている。
「やっぱりYsさんにEhuが釣れていたんだ」
「あっ、ヒレをバタバタさせてる。早く行かないと潜って行ってしまうよ」
「タモ、タモ、タモ(玉網の事)」
とキャプテン。
取り込み中のモノは、取り敢えずそのままにしておいてEhuの浮いてる方向に舟を動かす。
差し出した玉網にEhuが滑り込んだ。
「セーフ」
結構な型のEhuだった。
「キャプテン、お手柄」
あまりあっては欲しくないドラマだが結構得意なのである。これはこれでスリルとサスペンスがあり船上が大いに興奮する。
<ドラマを提供してくれたEhu(ハチジョウアカムツ)。この後、残酷にアタマを尻尾を切り落とされ神経ジメされてしまった。皆さんに美味しく食べてもらって成仏しようぞ>
220mあたりの深場は釣り辛いので、再度Opakaの水深(150~160m)へ移動。
私にゴマテン君が2匹来た。
<ゴマテングハギモドキ(Spotted unicornfish)。可哀そうに、ちゃんと写真さえ撮ってもらえない。こんなのを2匹釣ると、尻尾にある鋭い刃物で胴突き仕掛けの幹糸を傷つけられてしまう>
トローリングしながらゆっくりボートで走っていると結構中層に魚探の反応が出る。
「ムロアジでも居るのかな?ちょっとやってみようか」
という事になりエサを入れてみたところ、私にいいアタリがあった。
「ゴマテンだね」
とキャプテン。
「ゴマテン以外の魚であって欲しい」
と願うワタシ。
魚が上がって来た。色がゴマテンと違って黄色い。
「ゴマテンじゃないぞ」
とワタシ。
「エッ、ナニ?ナニ?」
と皆さん興味深々。
引っ張りあげた。
「な~んだ、ゴマテンみたいなモンじゃん」
とキャプテン。
<ゴマテン君(ゴマテングハギモドキ)の本家筋にあたるテングハギモドキ(Opelu kala=Sleek unicornfish)。リリース>
途中のトローリングで、コタロー(小さいカツオ)や小さめのチュータロー(中ぐらいの大きさのカツオ)やOioi(ヒラソウダ)が釣れた。
全部でカツオが7匹、ヒラソウダが6匹となった。
火曜日からは、ばっちり神経ジメしたカツオがShimaichiに潤沢にあるヨ!
帰途、Point-9で小さいながらもKalekaleが2匹釣れた。
<こんなKalekale(ヒメダイ)が2匹>
OpakaかEhuがもう3~4匹欲しかったかな。
Fishing Report用メモ:
Aku: 7匹 35ポンド
Oioi: 6匹 18ポンド
Paka: 1匹 2ポンド
Ehu: 1匹 1.5ポンド
Kale: 2匹 2ポンド
Weke ula: 1匹 4ポンド
Kala: 3匹 リリース
Opelu kala: 1匹 リリース
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