マグロだらけ
<マグロだらけ。大半がTombo(ビンナガマグロ ⇒ 地元の人もトンボと呼んでいた)だった>
<右の赤いのがOpah(アカマンボウ=Moonfish=地元の人はマンザイと呼んでいた)。左がMonchong(ヒレジロマンザイウオ か チカメエチオピアかは定かでない)。ともにコナ沖の海にも生息する魚である>
以上は先日観光で訪問した南紀勝浦港での一コマ。
源泉かけ流しの温泉も悪くはなかったが、こちらの方がよりワクワクする癒しの風景であった。
旅館(湯快リゾート・越之湯)のベランダからは、足下の海で2匹のチヌ(クロダイ)が悠然と泳いでいるのが見えた。私が子供の頃追い求め、釣りにハマってしまった主犯である。チヌとアブラメ(アイナメ)には、懐かしい思い出を伴った格別な思い入れがある。
さて何故こんな写真を載せたかというと、今日の釣りが絶不調で写真が少な過ぎるための苦肉の策である。魚がいっぱい釣れたら、こんな詐欺まがいの事をしなくていいのだが、、、。
本日のコンディション:
干潮: 10:36am
満潮: 5:41pm
日出: 5:59am
日没: 6:46pm
風の予報(NELHA沖 @11:00am): 10 mph
波の予報(NELHA沖 @11:00am): 高さ 1.5 m 周期 11 Sec
V.V-Buoyの位置: 休んでいるうちに最北端に移動していた。
予定:
3週間ぶりの出漁である。V.V.Buoyが目いっぱい北へ流れているので、おそらく潮はかなり速いだろう。しかし海は穏やかそうなので、今日はグラウンドへ行ってみる事にしよう。ひょっとしたらカツオが来てるかな?ナブラが立ってもおかしくない時期ではある。ぼちぼちOno(カマスサワラ)が釣れ始めているらしい。
実釣報告:
Ono Laneを走ってみたが、Onoからの音信はなかった。
、、、と、突如、新装月光仮面のオバサンの登場ダ!
<これまでは手ぬぐいで覆面していたのだが、、、。この度、日本でこの覆面を買って来たらしい。手ぬぐいより見掛けが大分良くなった。少々息苦しいとの事だが、本人は結構気に入っているみたいだが、、、すまんなぁ~、こんな格好までさせて、、、>
グラウンドでは黒い小型の海鳥(クロアジサシかな?)が舞っていたが、鳥山という程のものではなかった。ナブラも見えず。主役のオオミズナギドリが1~2羽だけ見えたが、本番はまだ先のようだ。
トローリングでOioiが3匹釣れた。
<Oioi(Keokeo=ヒラソウダ=Frigate mackerel)が3匹。次回のエサ用にもう2~3匹欲しかったが、、、>
予想通りグラウンドの深場は潮が非常に速かった。Ehu(ハチジョウアカムツ)狙いの水深220~230mで竿を出してみたが、350m以上ラインが出ても2ポンド(242号相当)のオモリが着底せず。「こりゃダメだ」と思っていると、訳わからないままにアタリがあった。
<上がって来たのは綺麗なGindai(シマチビキ=Oblique-banded snapper)だった。ラッキー!>
Opakapakaのポイントも探ってみたが、エサ盗りさえ釣れず。
キャプテンが、
「中層の60~70mあたりに反応が出たよ。マグロかも?」
というので、中層にエサを入れてみたところ、
「Bingo!」
最初のアタリが強く、ラインが引き出された。
「マグロか?」
と思ったが、上がって来るに従って「アイツ」らしい引きになって来た。
そして、、、上がって来たのはやっぱり「アイツ」だった。
<枯れ木も山の賑わい。大型のゴマテン君は”ひょっとしたらマグロか?”と思うくらい強かった>
Gindai1匹だけじゃ情けないという事で、急遽グラウンドを見捨てKailua Bayへ移動。Opakaを狙ってみる事になった。
しかし、、、はるばる(?)やって来たKailua Bay沖も、6個付けたエサがほぼ全部無傷で残って戻って来るような状態で、ゴマテンさえ相手にしてくれなかった。
ツラ~!もう釣りはやめようかな、、、とまでは思わないが、釣りバカといえども魚が釣れないと楽しくない。最近、「コナの豊饒の海」はどうなっているんだろう?
という事で、Gindaiが本日の虎の子の1匹となったという辛く悲しいお話でした、、、。
おまけの話:
昨日、港のPierをうろついていたら、海の底にカツオが4匹捨てられているのが目に入った。よくは解らないが、それほど古くは無さそうな感じだった。このエサ不足の折り、もしエサに使えるならラッキー、、、という事で、ボートへ竿とジグを取りに走った訳である。
1匹目のカツオは簡単にジグのTreble Hookに引っ掛かった。ゆっくり上げて来る。ヨシヨシ、水面まで上がって来た。しかし魚が水面から出始めた所でハリが外れてしまった。再度トライするも同じ事の繰り返しである。そこで少し賢くなって、カツオの尻尾の固い部分を引っかける作戦に変更、うまく引っ掛かった。今回は外れる事無く尻尾が水面を切って上がり始めた。ところが使っている竿が柔らか過ぎた(何故か淡水用のヘナチョコ竿を持って来ていた)。とても竿をあおって引き抜く事はできない。仕方ないので、細いPEラインを手に巻き付けて引き上げる事にした。5~6ポンドはあるカツオは相当重い。巻き付けたラインが手に食い込み、身が切れそうになる。
「イタイ!」
死ぬ思いでやっと1匹上げた。手にラインの跡が赤くクッキリとついていた。しかし、身が切れている訳ではなかった。必死に2匹目も上げた。もっと固い竿を取りにボートに帰ろうかとも思ったが、ボートはかなり遠い。手袋があれば、、、と思ったが無い。もうやめようかとも思ったが、このまま2匹のカツオを諦めるのは心情的にチトきつい。四苦八苦しながら何とか4匹全部引き上げた。後で、T-シャツを脱いで手に巻き付けたら楽だったのかも、、、と考えたが文字通り後の祭りだった。
持って来ていた黒い(薄い)ゴミ袋に4匹(総重量は10キロを楽に越える)入れて運び始めると、、
「ズルリ!」
ゴミ袋が破れて1匹カツオが出て来て地面に落ちた。
「ズルリ、ズルリ、、、」
と2番手、3番手が続く。
「万事休す」
地面にコロがった4匹のカツオをぼう然と見つめていると、
見るに見かねたか、近くにいたオバサンが、
「Use this ice bag」
と言って、氷用の厚めのしっかりしたプラスチックナッグをくれた。
「地獄でホトケ」
とはこの事か。人の親切が身に沁みた。やはり人には親切にしないといけない。
以上、1時間以上に及ぶ大プロジェクトとなったが、お陰様で2回分のエサが確保出来た。
最終的には、
「メデタシ、メデタシ!」
となった、極めてしょうもないお話でした。
Fishing Report用メモ:
Gindai: 1匹 1.5ポンド
Gomaten: 1匹 リリース
Oioi: 3匹 4.5ポンド
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