ハチジョウアカムツ4点掛け
コンディション:
干潮: 7:56am
満潮: 1:10am
日出: 6:27am
日没: 6:36pm
風の予報(NELHA沖 @11:00am): 6 mph
波の予報(NELHA沖 @11:00am): 高さ 2.1m 周期 6Sec
V.V-Buoyの位置: 最北端にあり。
予定:
グラウンドが不調である。今日は南へ行き、Kealakekua BayのあたりでOpakaポイントを探ってみよう。Red HillやKailua Bayが不調の時の保険になるような場所を見つける事が出来れば有り難い。とはいってもそう上手くはいかないだろう。全般的に食いが悪い時は新しいポイントを探すのは難しい。逆に食いが立っている時は、1匹でも多く釣ろうと気が急くため、ゆっくりポイントを探している余裕などない。ジレンマである。新しいポイント探しはなかなか根気と時間がいる。誰かポイントを教えてくれる師匠的な存在の人がいたら本当に楽なのだが、、、これまた、思ったようには行かない。ジイサンが苦労して開拓し、その息子が更に新しいポイントを見つけて追加、孫へと受け継がれて行く。経験や技の積み重ねに勝るものなしである。まあ伝統芸能みたいなものか?
実釣報告:
今日も期待薄のキンキンを曳いてKaiwi Pointを越え、一路Red Hillを目指す。ちょっとウネリがあるが大事ないだろう。フライデッキの助手席に座り、キャプテンの横でゆったりと揺れを楽しむ(エッラそうに、、、すぐ酔う癖に)。至福の時である、、、。Keauhou Bay手前で、ぼんやりと見つめていた左舷の竿が突然激しく前後に揺れ始めた。アタリだ!
「来たぁ~!」
小さいソウダガツオ(Oioi)の口が切れないように、かなり緩めにドラグ設定したリールからラインが飛び出て行く。
「大きいかも?」
と言うのと同時に、後方で魚がジャンプ。またジャンプ。
最近とみに目が悪くなった(老眼)ワタシが、
「Ono(カマスサワラ)かな?バラクーダ(オニカマス)かな?」
と言うと、キャプテンが、
「Mahimahi(シイラ)みたいな色していたよ」
と言う。多分キャプテンの方が正しいだろうと思いながら竿を持つ。ラインが150m程出ていた。ドラグを締めて電動で巻き取り開始。スンナリと寄って来た。やはりMahiだった。Mahiの場合、ギャフ掛けでスカを食ったりしてバラした事があるが、今回は幸か不幸か魚が小さい。すんなりとキャプテンが差し出す玉網に納まってくれた。
<Mahimahi(シイラ=Dolphin fish=Dorado)。小さいながらもMahimahiの顔を見るのは久しぶりである>
知り合いのチャーターボートのキャプテンが先日、「Otaro(大型カツオ)がよく釣れた」と言っていたKeauhou沖を通過したが、Otaroからの便りは無いままRed Hillに到着。
水深150~160m、Opakapaka狙いのエサを落とす。1投目はエサ盗りにエサを盗られた。今日もPakaは留守か、と思い始めた所で、Pakaらしいアタリがあった。
「よ~し、Pakaだ!」
「ゴマテンではなさそうね」
とキャプテン。
「大型のリュウキュウアカヒメジの可能性があるんだよなぁ~」
期待されながら上がって来たのは、やはりOpakapakaだった。
<Opakapaka(Paka=Opaka=オオヒメ)。割合良型だった>
「さあ、今日はPaka爆釣か?」
と当然思った。しばらくエサ盗りが続いた後、いいアタリがあった。
「よっしゃ~、2匹目だ」
と思っっていたら、どんどん引きが強くなって来た。
「んnnnnn???ゴマテングパカモドキ?」
時々、最初穏やかな引きなのでPakaだと思うが、途中でゴマテンの強い引きに変わる。今回も我々を騙して(先方はそんな気は全く無いのだろうが)上がってきたのはゴマテンだった。
<ゴマテングハギモドキ(Spotted unicornfish=テングハギモドキ系の魚のハワイ名の総称がKalaと思う)>
今日はゴマテンが全部で2匹だけ釣れた。
その後、Pakaからの魚信は途絶えたままだった。
「あ~ぁ、今日も貧果は続くか、、、」
と思いながら、南のKealakekua Bay沖へ移動。Kealakekua Bayの北側に広がる駆け上がりで新しいポイント(と言っても、このあたりでは何度か釣りはしている)を探ってみた。
水深180~190mの中途半端な深さの底に魚探反応が出たので、エサを入れてみた。余分のラインが出ているので、実際エサが何処に落ちているかは解らない。しかし、すぐアタリがあったので結果オーライである。
<大小のGindai(シマチビキ)とEhu(ハチジョウアカムツ)の3点掛け。ともにDeep-7を構成する高級魚である。ラインが流されていたにしては上出来の結果だ>
水深150~160mくらいの少し浅い場所に移動し、Pakaを探っていると、Pakaらしいアタリがあった。
「よ~し、2匹目のPakaだ」
と喜んだが、上がって来た魚は緋鯉のように赤かった。
<リュウキュウアカヒメジ(Red weke=Weke ula=Weke nonoなど、どれが正式なハワイ名かよくわからない)。これも美味しい魚で、Kona Fishなどは喜んで買ってくれるが、大きい方が良いようだ>
また深い所へ移動。
「底に反応があるよ」
とキャプテン。底潮がかなり流れているようなので、その場所にうまくエサを入れるのは難しいが、取り敢えず仕掛けを落とすとアタリがあった。大きくはなさそうだが、、、。
<Aweoweo(ミナミキントキ=Arrow bullseye)3匹とGindai(シマチビキ)の4点掛け。これくらいになると、いつも、「6本もハリが必要なの~?エサの無駄使いじゃないの~?」とキャプテンに言われている6本バリにも大いに意味が出てくるのだ!と胸が張れる>
何だか悪そうな顔をした魚が釣れた。
<キツネベラ系のハワイの固有種。雲助顔(、、、ってナンだよ?おまえに言われたくないヨ、ってか?)? 食べてみる勇気が無い。リリース>
そういや小さいKalekale(ヒメダイ)も何かと一緒にくっついていたっけ?Deep-7の4冠達成。
Hawaiian deep anthias(日本名無しと思う)も3匹程釣れた。
<Hawaiian deep anthias(バラハナダイの仲間のハワイの固有種)。見栄えはイマイチだが、結構美味しい魚である。Ysさんとこの従業員へのお土産としてキープ>
同じバラハナダイ属の綺麗な魚が釣れた。
<学名がOdontanthias elizabethae。日本名も英語名も不明。かって一度釣れている>
ゴーカレ(Golden kalekale)とEhuの一荷があった。
<ゴーカレ(上、Gollden kalekale=ハワイチビキ)とEhu (ハチジョウアカムツ)>
水深200m強くらいの所でEhu狙いのエサを落とす。しかし300m出てもラインが止まらない。結局320mくらい出てやっと底が取れた。
「ライン出過ぎ。こりゃアカンだろう。エサははるか彼方の何処かへ行ってしまっている」
なんて言ったか、言わなかったか?
まあしゃーないので一応コマセを振ってみた。すると意外にもすぐアタリがあった。大きくはないがソコソコのアタリである。仕掛けを上げてまた入れるのが億劫なので、そのまま追い食い狙いでしばらく放置しておいた。魚は感心にも外れる事無くゴトゴトやっている。しばらく待って、もういいだろうと巻き上げる。320m巻きあげるのは時間がかかる。やっと上がって来た。
「何?」
と運転席(もちろん海の中は見えない)からキャプテンが尋ねる。
ワタクシ: 「赤い」
キャプテン: 「Ehuかなぁ~?」
ワタクシ: 「ほ~ら」
かなり良型のEhuを引き上げてキャプテンに見せた。
キャプテン: 「うわぁ~、大きいわね!」
ワタクシ: 「もう1匹いるよ、ほう~ら」
2匹目のEhuもいい型だった。
キャプテン: 「一荷だ!」
ワタクシ: 「まだいるよ、ほ~ら」
3匹目は少し小さいが、これもまあまあの型だった。
キャプテン: 「すごい、すごい」
ワタクシ: 「まだいるぞぅ~!」
キャプテン: 「本当?」
ワタクシ: 「本当だよ、ほ~ら」
4匹目もそこそこ型の立派なEhuだった。
キャプテン: 「これだと6本バリの意味があるわね」
臥薪嘗胆、やっとの事でキャプテンに6本バリの意味を認めて貰えた、、、というお話。
<良型Ehu(ハチジョウアカムツ)の4点掛け。「Perfect 6点掛け」も射程距離内に入って来たかな?>
Ehu多点掛けの再現を狙ったが果たせないまま時間が来てしまった。
帰途はOtaro狙いのキンキンを曳いて走る。
「ムロアジの反応を見てみようか?」
というキャプテンのアイデアで、Keauhou Sheraton沖の岸に近い所を走った。助手席で魚探を見ていてふと後を振りかえると、左舷の竿からラインが出ている。
「ストップ!」
「Otaroか?」
と一瞬期待したが、Otaro程大きい魚ではなかった。楽々と大した抵抗無く寄って来た、
「チッ、Oioiか?」
グラウンドで釣れているOioiよりは一回り大きいようだ。しかしよく見ると腹の部分に鮮明なヤイト(お灸)の跡が数個見える。
「よっしゃ~、スマだ!」
<Kawakawa(スマガツオ)。人によってはホンマグロに匹敵する美味しさという。ワタシはカツオより好きだ>
途中、Kailua Bay沖のPoint-40で竿を出してみたが、Pakaからの便りはなかった。
今日は久しぶりにいろいろな魚が釣れた。数えてみると13目釣りだった。
Fishing Report用メモ:
Mahimahi: 1匹 7.5ポンド
Kawakawa: 1匹 3ポンド
Ehu: 6匹 12ポンド
Gindai: 3匹 6ポンド
Kale: 1匹 1.1ポンド
Paka: 1匹 2.5ポンド
Goleden kale: 2匹 2.5ポンド
Aweoweo: 4匹 2ポンド
Anthias: 3匹 1ポンド
Odontanthias elizabethae: 1匹 リリース
Gomaten: 2匹 リリース
Wrasse: 1匹 リリース
Red weke: 1匹 2.5ポンド
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント