低調もサプライズあり
コンディション:
満潮: 6:59am
干潮: 1:32pm
日没: 5:58pm
V.V-Buoyの位置: 最南端に移動して1週間が経過。
予定:
「At all buoys Tuna are very slow」という状態が続いており、おそらくBuoyのマグロはダメだろう。今日は北の海は穏やかそうだし、グラウンドへ行ってみる事にするかな。マグロは疑問符付きだが、カツオなら釣れるかも知れない。去年の今頃は30ポンドのOtaro(大型カツオ)が釣れた。ナブラと遭遇できればいいのだが、、、。潮がトロければOnagaも釣れるかもしれない。久しぶりにOnagaが釣りたい。
実釣報告:
「39+39 =78」 ⇒ Kwさんの直近のゴルフのスコアーである。この勢いを釣りにも持ち込んで欲しいものだ。
朝一のグラウンドへのトローリングは何の反応も無く、船上に何となく冴えない雰囲気が漂う。まずはグラウンドのLedge(駆け上がり)に沿って北上、魚探の反応を探しながらトローリング続行。
「魚が飛んでま~す!来るかも?」
というキャプテンの声。
直後に右舷の竿にアタリ。竿を持ったKwさんが、
「小さいヨ」
と言う。残念。Oioi(ヒラソウダ=Frigate mackerel)だった。しかしヒラソウダは美味だし、当然良いエサでもある。まあ順調なスタートと言ってもいいかも?
引き続き魚探の中層反応を探すが、今日は反応が少ないようだ。しばらくしてやっと、
「反応!水深60mから100m。でもゴマテンかも?」
というキャプテンのアナウンス。
「ひょっとしたらマグロかもしれない」
と期待してボートを停め、釣りの態勢に入る。左舷では私が胴突き仕掛け、右舷ではKwさんジギング開始。さてマグロはいるのか?あまり期待は出来そうにないが、
「ひょっとしたら」
と期待してしまう。悲しい釣り師のサガか、、、なんて考えていると、
「来たヨ!」
とKwさん。電動巻き開始。
「大きいですか?」
と尋ねると、
「ガツ~ンと来たんだけどねぇ~、バレたかも?」
という返事が返って来た。
しばらくして
「付いてるけど小さい」
との事で、無事上がって来たのはこれまたOioiだった。
<ジグに来たOioi(ヒラソウダ=Frigate mackerel)>
その後はトローリングにもジギングにもエサ釣りにもマグロとカツオの反応無し。
「やはりダメか。仕方なし」
という事で、一気にONA-3ポイントまで北上して久しぶりにOnagaに挑戦してみる事になった。水深250~270m、潮は遅いようで釣りやすそうだ。
「今日はいけるかもしれないですよ」
まずKwさんにヒシダイが釣れた。
2投目だったか3投目だったか、
「来た来た来た!大きいヨ」
というKwさんの声が聞こえた。
かなり強い引きに電動リールが停まる。
「アッチャ~、カンパチだ。水深250m以上でもカンパチは食ってくるんですよね」
と私。
「Onagaだったらかなり大きいでしょうけどねぇ~???」
250mを巻きあげるのにはだいぶ時間がかかる。
やっと上がって来た。あと10m。私が玉網を構えて、
「カンパチだったらすくいませんヨ。勝手に引っ張り上げて下さい」
なんて憎まれ口をタタキながらKwさんの横に立つ。
うっすらと魚が見えて来た。
「何だか赤くないようですよ。やっぱりなぁ~。あ~ぁ、残念」
魚がどんどん上がって来た。
「オッ、赤いよ。カンパチじゃない。オナガだ!デカイぞ!!!」
真っ赤な立派なOnagaが水面に横たわった。あわてて玉網ですくう。ギリギリ入った。
「セ~フ!」
と私。
「うわぁ~、デカイなぁ~。鯉のぼりだよ」
とKwさん。
<Kwさんが釣ったOnagaの鯉のぼり。実測14ポンド(6.4キロ)。我が愛艇のOnaga記録更新である。お見事!>
船上騒然、久々のサプライズだった。
「マグロもいいけど、やはりOnagaが一番」
である。
これで一気に4人のテンションが上がった。
私も気合を入れてエサを海底へ送り込む。
そして私にアタリ。
「来たぞぅ~。大きいぞぅ~。カンパチじゃないぞぅ~」
しかし、残り数十mまで上がって来たところで引きが急に強くなった。サメだ!
「これはまずいかも?」
と思うと同時に生体反応が消えた。
Kwさんのラインとも絡んで、サメにグチャグチャにされて上がって来たのは、、、、、。
<無惨なOnagaのアタマ。もちろんサメにやられたモノである。「Kwさんが釣ったOnagaより一回り大きい」と私が言うと、「それは違う」とKwさん。「ほぼ同じ」という事にしておこう。いずれにしても非常に残念>
この一噛みはかなり大型のサメだろう。KwさんのOnagaがよく無傷で上がったものだ。とは言ってもここで諦める訳にはいかない。気を取り直して再びエサを送り込むと、また私にアタリがあった。
「よっしゃ~、また来たぁ~!」
これもかなり引きが強い。いい型のようだ。電動リールは全速、それに手巻きでアシストしてスピードを上げたが、、、サメを振り切る事は出来なかった。
「ギュン、ギュン、ギュン」
と3度程強烈な締め込みがあり、今度はアタマさえ残してくれず大事なOnagaは逝ってしまった。その後は、サメの影響かどうか、Onagaの食いが完全に停まった。
それにしてもKwさんが、サメの目をかいくぐって上げた1匹はラッキーで貴重だった。
Onagaはギブアップ、Opakapakaのポイントへ移動。しばらく釣りをしていると、
「サメだよ。大きい。ジンベイザメかなぁ~。Tiger Sharkかなぁ~」
とキャプテンが言っている。指差す方向を見ると、巨大な茶色の物体がゆっくりと動いている。
「Tiget Sharkのようだねぇ~」
それもかなりの大物である。ひょっとしてONAー3ポイントから我々に付いて来たのかもしれない。そんな逆境のモト、Siesta TimeのKwさんに代わって頑張っていたFsさんの声が聞こえた。
「来ましたよ!」
竿先を見ると、Opakaらしい小気味良い引きをしている。
さあ、これからが勝負だ。
「さあ、巻いて巻いて巻いて」
「あのサメは大きいから、Opaka程度に興味は示さないかな?」
というのは余りにも楽観的すぎるだろう。Tiger Sharkはそのシルエットが見えるくらいの場所に居る。こりゃダメかな、、、。Opaka(多分)が危険水域まで上がって来た。
「うわぁ~、サメがこっち向いて泳いで来ている、ヤバイよ!」
Opakapakaが見えて来た。
「Opakaが2匹付いてるゾ」
寝ているKwさんを除いた3人は焦りまくったが、なんとかセ~~~フ!
1匹は良型のOpakaだった。
<38歳に見える、、、とか自分で言っていたFsさんに嬉しいOpakaの一荷。大きい方はいい型だった>
私の竿にもアタリがあった。
「ポン、ポン、ポン」
激しいが軽い品の無い引きだ。
「99%ゴマテン」
と断定。
「これならサメに食われてもいいや」
なんて言っていると強い引き込みが来た。
「あ~ぁ、、、やられたけど、まあいいヤ」
内心、これが大きなOpakaだったら辛いな、、、なんて思いながら巻きあげると、ほぼ予想通りのモノが上がって来た。
<下半身をサメに盗られたブラウントラウト(ちょっと違うか?)。ゴマテン君もこうなると可哀そうな気がするが、、、マッ、いいか。ゴマテンをサメに食われたのは初体験である>
最後にNELHA沖でOpelu(ムロアジ)釣りにトライしてみたが、あまり反応が無く釣れなかった。
帰路のトローリングでFsさん担当の竿にアタリがあった。小型のカツオかな、と思ったがKawkawa(スマガツオ=ヤイト=オボソ)だった。Lucky!
<自称38歳(ちょっとしつこいかな?)のおネェさまが釣ったスマガツオ。夜、SimaichiでYsさんにサバいてもらって食べた。赤身ながらモチモチ気味の歯ごたえがあり、やはり美味だった。
「何でもウチで食べるよりSimaichiで食べる方が美味しいよねぇ~」
とキャプテンは言う。
「そんな事もママあるかも知れないけど、うちで食べるのも美味しい」
と思うが、、、>
このスマの前に1匹バラしたが、あれもスマだったのかも知れない。あ~あ、残念。
美味しいスマをもっと釣ろう!
今日もマグロとカツオは釣れなかった。最近はハワイ島周辺では極めて低調なようだ。まあ仕方なし。こんな事もあろう。てな事をいいながら車に向かって歩いていると、港のいつもの場所でBBQパーティをやっている人達に遭遇した。クーラーに小型のマグロがいっぱい、、、遠いTsunami Buoyで釣って来たらしい。行く所へ行けば釣れるのだ。Fsさんがオッチャンからさばいたマグロの切身を結構な量ゲット、、、38歳(さらにしつこい)の効果か? やっぱり釣りはこれが一番楽だ・・・・・・・・・・・?
今日はKwさんが愛艇記録更新の立派なOnagaを釣ってくれたし、Fsさんが一荷で良型のOpakaを釣ってくれたので良しとしよう。お疲れ様でした。またの機会ですね。
Fishing Report用メモ:
Onaga: 1匹 14ポンド
1匹 サメに盗られた
Opaka: 2匹 4ポンド
Kala: 2匹 リリース
1匹 サメに盗られた
Oioi: 2匹 4ポンド
Kawakaea: 1匹 3ポンド
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コメント
Rockです。
大変ご無沙汰しております。
未だミシガンです。帰任時期も延びそうです。おーまいがっ!
単身赴任もそれなりに楽しいのですが、寒くなるにつれて心に哀愁(そんなにカッコイイ???)が漂いますね。。。
レンジでチンものメインの食事で、更に体重増加。
中年メタボマンにすっかり改造されてしまいました。
今やサメの方がよっぽど良い食事をしているのが腹立たしくて。。。
サメにはもっと味わって食え~or ちょっとだけ分けてねと声を大にして言いたい!
さあ、スチールヘッド絶対釣って、居酒屋Rockでスチールヘッド祭りでもやろうかな、冬の哀愁を吹き飛ばす為に!
ハワイ島が恋しいRockでした。
それでは、また。
投稿: Rock | 2012年10月20日 (土) 04時38分
Rockさん:
最近はHr君のブログに動きが無いし、ミシガン方面は静まりかえっているようなので、Rockさんはもう日本へ帰ったのかと思っていました。これからがSpawn Sackのシーズン本番でしょうか?ステイールヘッド祭の写真、楽しみにしていますよ。
しかし、Steelheadシーズンが終わってしまったら、それ以上任期が延びても、ただ寒いだけで釣り的には全く意味がないですね。会社としては、寒い間は懐かしいミシガンに居させてやろうという温情なのでしょうか?
こちらは高級底物の活性がボチボチ上がってきつつありますが、同時にイルカやサメが存在感を増して来ています。まあ腹立つけどしゃーないです。
飽きるほどスティールヘッドを釣って、Whitehallの思い出に最後の華を添えて下さい。
投稿: A-Jack | 2012年10月23日 (火) 08時40分