Fsさん無念のバラシ
コンディション:
干潮: 10:29am
満潮: 5:32am
日没: 7:05pm
V.V-Buoyの位置: 一昨日、最南端から北へ動き始め、中間あたりまで来て
いたがまた南へ戻ってしまった。
実釣報告:
前回はF-Buoyでボウズを食らった。しかしBuoyの状況は日々変わる。F-BuoyではSteno Dolphinがいなくなり、マグロが戻っているかも知れない。また久しぶりにC-Buoyという選択肢もある。潮の方向がすっきりしないが、グラウンドはどうだろう。海が穏やかなら北のOT-Buoyへ行き、帰りにグラウンドでOpakapakaというのも悪くはないが、、、。
港を出た所で少しウネリがあったが北行きに決めた。グラウンド(コナ空港沖の海)の入口まで来ると、ウネリがだいぶ高くなって来た。前方に十数隻の小さい釣り船が見える。マグロが釣れている可能性が高そうだ。うちのより小さい船が行っているのだから釣りにはなるのだろう、ということでそのままグラウンドTop(浅瀬が張り出している最西端の場所)の方向を目指してトローリング続行。手前の小舟の集団(チャーターボートも含む)に近づいてみると、殆どがトローリングでカツオを狙っている様子だった。鳥がかなり飛んでいる。カツオも悪くはない。鳥の中へ突っ込んで行く。しかし何も食って来ない。他の船も釣れている様子は無い。状況としては入れ食い状態になっておかしくない感じなのだが、、、。更に北の方を見ると別の数艘の小舟の集団が見える。こちらは全部止まって釣りをしている。マグロ狙いだろう。行ってみる事にしたが、徐々にウネリが高くなって来た。集団がいる所に着き、ジギング開始。しかしかなり揺れる。後デッキでクーラーボックスが滑って動く。皆さん小さい船でよく頑張っているが、楽しく釣りができるコンディションではない。また周りの船がマグロを上げているのも確認出来ない。Kwさんと二人で数投したが、「無理をして怪我でもするとバカらしい」と言う事で引き返す事にした。
相変わらずトローリングでは何も食って来ない。ウネリの波がボートを追いかけて来て、波乗り状態になり楽しい、、、というよりキショクが悪い。ちょうど雪の上で車が滑る感覚に似ている。グラウンドの入口のPoint-9あたりまで戻って来た。ここまで戻って来ると、ウネリはあるが釣りにはなる。ここでも小舟が3~4艘マグロ狙いの釣りをしている。彼らに混じってKwさんとFsさんがジギング開始。私はエサを入れてコマセを撒く。
5分か10分経っただろうか、前デッキのKwさんから待望の叫び声が聞こえた(正確には覚えていないので、私なりに再現)。
「来った~。マグロだヨ、大きいぞぅ~!」
「よっしゃ~!Kwさん、エライ!」
「オトーさん、バラさないでよ」
とか、
「バラしたらパナルティ~ですよ」
とか、
「無事上げたら、ボーナス頂戴」
とか、船上は騒然とし、期待に満ちた言葉が乱れ飛んだ。
しばらくファイトした後、取り込みのためKwさんが後デッキに戻って来た。魚は大分上がって来ているようだ。もうひと踏ん張り!
「さあ最後の詰めですよ、、、頑張りましょう」
と声を掛けるが、何だかちょっと変。マグロ特有の最後の円を描く抵抗が感じらず、イヤに素直に上がってきているようだ。
「??? ひょっとしたら、、、」
不吉な予感、、、。
徐々に魚のシルエットが見えて来た。金色に光り輝くキハダマグロのシルエットが見える、、、はずだったが、そいつは日頃見慣れた茶色の魚体だった。こういうのを人は
「ヌカよろこび」
というのだろうか?
Kwさん本人は、
「カンパチの存在なんて、すっかり忘れてしまっていたよ」
だって。
<お騒がせのカンパチでした!あ~ぁ、期待して大損した。これは明らかにレッドカードのペナルティーだな>
がっかりしながら近くのボートを見ると、、、オヨヨヨヨヨ、、、。
<正真正銘のマグロ。どうだろう30ポンドくらいはあるだろうか?Kwさん、こういうのを釣らないと!この人は似たようなサイズのマグロを2匹揚げた>
カンパチで萎えた心が、このマグロを見て再び奮い立った。そして、エサ釣りをしていた私の後ろでジグをシャクッていたFsさんの叫びが聞こえて来た(これも事実に不忠実?に再現)。
「来った~。マグロだヨ、大きい!」
「エエッ、またまた、夫婦そろってカンパチかい?」
今度は大騒ぎしないようにと心に誓いながら、Fsさんの横へ様子を窺いに行ってみた。すると、、、PE4号が電動リール(Seaborg500MT)から煙を吹きそうな勢いで出て行っている。
「ワッチャ~、今度はカンパチでないホンマのマグロだ!」
ラインはかなり引っ張り出されて止まった。さあ、ファイト開始である。
<Fsさん頑張る。オトーさんがクチでアシスト。遺影には使えないが、いいツーショットだ。ここは前にFsさんがモンスターを掛けて、PEライン550m近くを全部持って行かれた因縁のポイントだ。怒りのリベンジなるか?>
10分くらい経過。150mぐらいまで巻いたが敵もなかなか強い。モンスターではないが、30~50ポンドはありそうな感じだ。
「頑張れ!これを上げたらオトーサンのカンパチペナルティーはチャラにしますよ」
という私の優しい提案あり。
一進一退が続いたが、、、突然、
「アッ、バレた!」
というFsさんの割合冷静な声が聞こえ、見ると竿のたわみが無くなった。
無念、、、「99%マグロ」だったのに、、、。
「あ~ぁ、オトーさんはカンパチで、オカーさんはバラシ、、、かい」。
ラインを巻き上げてみると、PE4号が高切れしていた。傷でもあったのだろうか?そろそろPEを巻き替える時期が来ているのかな?
そのうちにまたFsさんの声が聞こえた。
「また来たぁぁぁ~!」
竿が大きく曲がっている。
「ヨ~シ」
と私が言った直後、
「外れたぁ~」
の声。どうもしっかりHookingが出来ていなかったらしい。あ~ぁ、もったいない。
マグロの存在が近くなり、Fsさんはしつこくジギングを続ける。小柄な体でこのエネルギーは何処から来ているんだろう?ジギングを続けていたFsさんの声が聞こえた。
「あれぇ~???ナンだか軽くなってしまったよ」
巻きあげてみるとジグが無くなっていた。ナイロンリーダーが鋭利な刃物で切られたようになっていた。Ono(カマスサワラ)でも来たのかな?
途中、鳥の下で魚が跳ねるのが見えたのでキンキンを曳いて走ってみると、、、
<カツオがダブルヒット>
エサ釣りでは税金が3匹も釣れた。
<オオメメダイの1種(WEB魚図鑑)(Evermann's nomeid)。ヌルヌル>
<WEB魚図鑑・MSさんの同定ではクロハギ(Pualu=Yellowfin surgeonfish)との事だった>
<テングハギモドキ(Opelu kala=Sleek unicornfish)>
Opakapakaを釣りにKailua Bay沖へ移動。しかしここでも釣れたのは税金ばかりだった。
<ゴマテン君の一荷。他にもう2匹釣れた>
<Ta'ape(ヨスジフエダイ)のパーフェクト三点がけ>
オトーさんはちょっと体調不十分で居眠りとかしていたが、Fsさんはジギングも底釣りもすごく頑張った。
「疲れを知らない子供のように、、、」(また「シクラメンのかほり」より無断借用)
しかし結局白身魚は1匹も釣れず(涙、涙、涙)。
書き疲れた ⇒ オシマイ。
Fishing Report用メモ:
Aku: 2匹 12ポンド
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント