北へ南へ
本日の予定(前日か当日の朝出発前に書く):
KwさんがCAへ帰ってしまった。Mtさんが去り、KwさんもCAに帰ってしまうと、コナの町の火(灯だろう?)が消えたようになってしまう(火と言えば一昨日、Osさんの家の近くで大きなBush Fireがあり、道路が閉鎖されコナの交通がメチャクチャになった。こんな火は消えた方がいいですねぇ~)。寂しくはなるが、静かになるメリットの方が大きいかも?でも皆さん一応Come again !ですよ。
Mtさん、次回親友がコナに来る時は予定を早めにブログに載せますね。何かの参考にして下さい。
West Hawaii Today(コナのローカル新聞)のJim Rizzutoという人(時々メールで魚関係の交信はあるが、まだ会った事はない)の記事(毎月曜日のSportsの第一面)によると、先週金曜日にグラウンドのTop CornerからHonokohau港の入口にかけての海域で、半日チャーターのカジキ狙いのSea Wife Ⅱというボートにカジキ系の魚(Billfish)が18回ヒットし、7匹のBlue marlin(クロカジキ)とStriped marlin(マカジキ)をBoating(もちろんCatch & Release)した、というニュースが載っていた。ランディングされたのは、すべてが30~60ポンドのヤンチャ盛りの若魚だったようだが、半日で18回のヒットはそう頻繁にある話ではない。平穏な海が時には一転、豊饒の海に変わるコナ沖である。私はカジキ系の大型魚にあまり興味はない(釣れても大きすぎてニッチモサッチモいかないのが解っているので釣りたくない)が、週末前後からグラウンド方面に良い潮が流れ始めたという事だろうか???
さて、一ヶ月ほど前に一度V.V-Buoyが北へ流れたが、1~2日で南へとんぼ返りしてしまった。二ヶ月前に北へ流れた時はKw-Fさん(+助っ人の私)がモンスターマグロにラインを全部引き出されてバラした。冬場は月に一回程度潮が変わるのかな?もっとデータを蓄積してみないと何とも言えない。何と因果関係あるのだろう?因みにこの週末(2月4~5日)、V.V-Buoyが北へ流れたようだが、月曜日の早朝はまだBuoyが見えず、気が付かないまま釣りに行った。そして火曜日には最北端の位置に来ているのを確認、「よ~し」、と気合が入ったが、昨日(水)の朝は何事もなかったかのように、最南端の定位置に戻ってしまっていた。木曜日の釣行に大いに期待したのにガッカリである。南行きの潮ではグラウンドでは多くは期待できない。V.V-Buoyでまた小マグロやカツオと遊んでエサの在庫を積み増す、という手はあるが、どうもホッコラしない。貧果覚悟でグラウンドへ行ってみるかな?
まずNELHA沖のマグロの実績があるポイントで、魚探の反応を探りながらジギング(場合によってはコマセ釣り)でマグロの可能性を占ってみよう。そのあと北上しOnagaに挑戦、「四度目の正直」を果たし、最後はEhuとOpakapakaで白身魚を締める、という算段になるかな?「YsさんNomさん、申し訳ないが今日はボーズだった」みたいな事にならなけれいいが、、、。
コンディション:
干潮: 11:15am
満潮: 5:06pm
月 : 16~17夜(満月の1~2日あと)
日没: 6:10pm
V.V-Buoyの位置: 週末前後からV.V-Buoyが最南端の定位置を離れて北へ
動き始め、一昨日は最北端に達した。久しぶりにグラウンド
にチャンス到来か、、、と身が引き締まったが、昨日の朝には
知らん顔して元の最南端の定位置に戻っていた。
チッキショー!ええ年したオッサンをおちょくっとるんかい?
実釣報告:
最近不調のキンキン君(King Busterという小型のトローリング用ルアー。マグロ、カツオ、マヒマヒ、小型カジキなどがバイトして来るチャチだが優れ物のルアー)を付けて2本の竿を出し、予定通りNELHA沖グラウンドのマグロポイントを目指す。予想通りアタリの無いままグラウンド入口(NELHA沖)に到着した。今日は「Small Craft Advisory」という波浪注意報が出ており、ウネリが高い。これ以上北上するのはチトきつい。グラウンド入口のPoint-9でEhu狙いの竿を出して様子を見る事にした。しかしこちらも気配無し。小一時間程頑張ってみたが、ウネリで釣りにくいし、船酔い気味で気分が悪くなって来た。迷わず南転、V.V-Buoyを目指す事になった。キンキンには相変わらずアタリが無い。やる事がないので荒れ気味のコナの海を眺めていると、、、、、遠く沖の方に霞んで「Sail Boat」(カンパチ養殖用のイケスを引っ張ってコナ沖をアッチヘ行ったりコッチへ行ったりしているヨット)が見えて来た。「行ってみる?」とのキャプテンの問いかけに、「Yes!」と返事。前回は「Sail Boat」でイルカの群れに完封されたが、海の状況は刻々と変わる。ひょっとしたら爆釣劇が待っているかも???「Sail Boat」に到着したが、釣り船は1隻だけ。しかしイルカの姿も見えない。チャンスか?「水深40~60mあたりに濃い反応」とのアナウンス。3本バリの胴突き仕掛けを投入すると、早速アタリがあったが、ハリに乗らず。そんな状態が続いた。釣りをしながら海の中を見ると魚がウジャウジャいる。コマセを投げると浮いて来た。アッチャ~、アミモンガラの群れである。こいつがエサを盗っているようだ。そのうちに何かがハリ掛かりした。上がってきたのは、、、、
<やっぱりアミモンガラ(Spotted oceanic triggerfish)だった。沖の漂流物やブイ周りに付く遠洋性のモンガラである。後に「Sail Boat」・Machiasが見える>
エサ釣りは断念して、ジギングを開始した。一度何かがカスッたが、その後は魚信無し。今回も「Sail Boat」は完敗であった。
「Sail Boat」は諦めてV.V-Buoyへ向かう、、、到着。まずジギングを試みるがアタリなし。エサ釣りに替えるとすぐアタリがあり、前回同様の小マグロが釣れた。
<可愛いキハダマグロ>
Nomさんお好みのこの釣りもけっこう楽しい。これからNomさんは、「V.V-Buoy、V.V-Buoy」って喧しいかな?
<Ysさんにタタかれる材料も釣れた>
とっくにランチタイムも過ぎた。遊んでいる時間的な余裕はない、という事でOpakapakaを釣りにKeauhou沖へ向かう。まずKeauhou Bayの真西にある、人呼んで「TkさんPoint」近辺の水深150m前後で竿を出す(本当はキャプテンと私がそう呼ぶだけだが)。ここはOpakapakaもいるが、カンパチも多いポイントである。早速強烈なアタリがあった。ドラグを締め切った(オモリを根掛かりで盗られたくない)ナイロン20号はチト心細い、、、。魚のプレッシャーの方がモーターの巻き上げ力を上回っているようだ。Gimbalを付けてアシストに入る。あべこべの「人間が電動リールをアシスト」するケースだ。150mの底からポンピングで引きあげる。ジイサン頑張る。「99%の確率でカンパチだろう」と言われながら上がって来たのは、、、、なんと、、、。
<やっぱりカンパチだった。あまりOpakapakaなどのいい魚は食べず、モンガラなどの雑魚を食べてもっと大きくなれヨ、と思いながらリリース。でもカンパチにとってもモンガラよりPakaの方が美味いだろうなぁ~>
いいアタリがあった。先ほどのカンパチよりは弱いが、結構な引きである。またカンパチか?上がってきたのはやっぱりカンパチだった、、、???
<ちょっとカンパチっぽく見えるが、本当は良型のOpakapaka(オオヒメ)だった。よくやったゾ、Tkさんポイント! これならかなりの量の寿司になる。一安心。重さはいくらあっただろう?>
久しぶりにヨスジフエダイ(Ta'ape)が釣れた。
<カンパチはこういう類の魚を食べるべし。PakaやKaleは食べるな!>
「98%くらいの確率でカンパチ」という強いアタリがあった。今回は電動リールが単独で仕事をして上がって来た。カンパチ二丁上がり!と思ったが違う色が見えた。一瞬「愛艇初のカスミアジだ!」と思ったが、よく見ると黄色いスポットがある。大きいナンヨウカイワリだった。
<ナンヨウカイワリ(Papa ulua=Yellow-spotted jack=Island trevally)。船上測定で約8ポンドの大物だった。美味しい魚らしいが、大きすぎるのでシガテラの心配あり。涙を飲んでリリース>
Nomさんのお友達「ゴマテン君」が二匹も釣れた。
<ゴマテングハギモドキ、通称(?)ゴマテン、Spotted unicornfish。独特の引きをする強い魚である。アタリがあってすぐキャプテンが「これゴマテンだよ」と言いあてた。カンパチに食べられてもいい魚である。人種差別はいけないが、魚種差別もいけない???>
時間が無くなって来た。港へ引きあげる途中、「ハルさんポイント」(ハルさんという86歳になる伝説の日系の底物漁師がいて、今も元気に時々沖に出ている。偶然ハルさんが釣りをしている所に遭遇して、その記念に「ハルさんポイント」と命名した)で竿を出してみた。残り時間30分。、「ハルさんポイント」よりちょっと北でOpakapakaとKalekaleが9匹釣れた。うち2匹はまあまあの型だった。
<まあまあのOpakapaka>
<これもまあまあ>
<他の7匹はKalekale(ヒメダイ)中心で小ぶりだった>
港に帰って、Fuel Dock(ガソリンを入れる場所)に着けようとしていたところ、強風にあおられて船が流され、スクリューが繋留用のチェーンを巻きこんでしまった。一大事である。外そうとしたが外れない。ニッチモサッチモいかず大汗をかいた。いろいろやっているうちに、ふと(?)海に落ちた(”飛び込んだ”に脚色しようと思ったが、キャプテンが”落ちた”の方がみなさん同情してくれるよ、というので事実を書いた次第)。ハワイ島2回目の快挙だが、今回はちょっと賢くなっていて、携帯電話や財布はポケットに入れていなかったので物的ダメージは無かった(エライぞ!)。かなり汗をかいていたので、落ちた時は気持ち良かったが、水から上がってから少し寒くなった。考えてみると今はハワイも冬なのだ。服を着たまま潜ったりしながら、しばらく四苦八苦したら、好運にもチェーンがスクリューから離れてくれた。神に感謝!スクリュー周辺にちょっと擦り傷があったが、おおむね無事だったようで一安心。まあいろいろある、、、、、、。濡れたままSima-ichiでの夕食も悪くは無い、、、???温かいアサリの味噌汁が格別美味かった。
Fishing Report用メモ:
Paka: 5匹 12ポンド
Kale: 5匹 8ポンド
Kahala: 2匹 リリース
Papa ulua: 1匹 リリース
Humuhumu: 1匹 リリース
Opelu kala: 2匹 リリース
Ahi: 1匹 2.5ポンド
Aku: 1匹 2.5ポンド
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コメント
嫌われ者の加州組がいなくなったので釣果が大変
良くなった様ですね
Shima-ichiもネタが豊富になり商売繁盛かな?
まあまあ そう嫌がらずにお付き合い下さい
ところでOhさんは何時まで居られるのかな?
投稿: Matt | 2012年2月10日 (金) 07時52分
残り時間が無くなってからが怒涛の攻めでしたね。
ここぞって時からが一気呵成の釣りでまたまたの
ハッピーアウアー! ホンチャンのマグロや
大型は出なかったもののこのところ満足度曲線が
ずっと維持されているようです。
落水は怪我がなくて良かったです。僕もデッキ
に座っていて真後ろに頭から落ちた事がありますが
怪我されなければ冗談ですみますから。コンタクト
レンズが流されはしないかと水中でそればかり気に
なっていましたけど・・・
ペラにダメッジがなかったのは何よりでした。
投稿: NN | 2012年2月10日 (金) 14時36分
Mattさん:
CA州組は決して嫌われ者ではありませんよ。お二人(お三人かな)のまたの来コナをお待ちしています。Sima-ichiも「超常連さん」がいなくなって寂しいようです。立派なOpakapakaを釣って来てあるんですけどねぇ~。
CA州組がいなくなっても釣果がイマイチなのは変わりません。やはり大きなマグロが空港沖に来ないと、釣りが「クリープの入っていないコーヒー(表現が古い?)」みたいな感じになります。でも今週は海が荒れて、潮が動き始めたようなので、ひょっとしたら来週あたり??、、、、と楽しみにしています。
NNさん:
OpakapakaやEhuは時々入れ食い状態(といっても深いしハリも多いので1サイクルに最速で15~20分かかります)があるのですが、一日中釣れ続いた事がありません。朝一に釣れ始めると、この調子だと夕がたにはFish Box(大型のクーラー)がいっぱいになるかも、、、と心配するのですが、未だかってそうなった経験はありません。やはり魚がクチを使う時合というのは限られているのでしょうね。
海に落ちた瞬間、「ポケットに何が入っていたか?」を確認していました。「セーフ」で「ホッ」でしたが、コナの海水浴を満喫する余裕はありませんでした。コンタクトが落ちたら探すのは難しいでしょうねぇ~。
投稿: A-Jack | 2012年2月11日 (土) 04時52分