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2010年2月 4日 (木)

シガテラ毒と検査機

シガテラ(ciguatera)とは、熱帯の海洋に生息する植物性プランクトンが産生する毒素に汚染された魚貝類を摂取することで発生する食中毒で、有毒渦鞭毛藻(Dinoflagellate algae)原因であることが多い。「シガテラ」の呼称は、キューバに移住したスペイン人が、この地方で「シガ」(cigua)と呼ばれる巻貝による食中毒の事を "ciguatera" と称したことに由来する。 長い間、魚介類の毒化機構は不明であったが、1977年東北大学などの研究チームは、渦鞭毛藻類の毒素が原因であることを確認し生体濃縮で毒素を蓄積した魚介類の摂食が原因であることを明らかにした。シガテラを引き起こす毒素はシガテラ毒と呼ばれ、シガトキシン、スカリトキシン、マイトトキシン、シガテリンなどが知られている(Wikipediaより抜粋)。

食物連鎖による蓄積:
シガトキシン(Ciguatoxin)などのシガテラ毒を産生する有毒渦鞭毛藻(植物性プランクトン)をより大きい動物性プランクトンや小魚が食べ、それらを中型魚が、さらに中型魚を大型魚が食べる。食物連鎖の頂点に近い長く生きる大型魚ほど、長い時間をかけてより多くの毒素を体内に蓄積していくことになるため、危険性はより高いという事になる。有毒渦鞭毛藻は熱帯・亜熱帯のサンゴ礁に多いので、当然熱帯・亜熱帯のサンゴ礁周辺に生息する肉食性の大型魚が、強いシガテラ毒を持つ可能性が最も高いという事になる。しかし、実際には必ずしもそうでなく、かなり個体差があるのが解りにくいところ。

場所:
ハリケーンやリゾート開発などでサンゴ礁が破壊された海には有毒鞭毛藻が発生しやすいという指摘もある。また農薬を多用するゴルフ場の近くで釣った魚などは注意すべきである、とも言われているが、本当はどうなんだろう?。

煮ても焼いても:
シガテラ毒は魚の内臓などに多く蓄積されるが、筋肉(人間が食べる部分)にも存在する。この毒素は熱に対して安定な化学組成であるため、煮ても焼いても分解しない。コナで尋ねた人の中には、「刺身はダメだが煮ればOK」と言う人もいたが信じない方が無難だろう。

症状:
シガテラ毒は一般的にフグの持つテトロドトキシンより数十倍強いといわれる。その割には何故か死ぬ確率は高くないが、重症の場合は1~2年苦しむ事もあるらしい。
世界中(主に熱帯地方)で、年間2万人とも6万人とも言われる人がシガテラ中毒にかかると言われているが、効果的な治療法はまだ確立されていない。一度中毒に掛かった人は2回目は軽い毒でも症状が出やすく、症状はよりひどくなると言う。シガテラ毒による中毒の症状は、嘔吐・下痢、血圧降下・心拍数低下、知覚異常・縮瞳、関節痛・筋肉痛などがあるが、特に「ドライアイスセンセーション」と称する知覚異常がよく引き合いに出される。水に触るとドライアイスに触ったように、あるいは電気ショックを受けたように感じ、湯が水のように冷たく感じる知覚異常である。シガテラ中毒かどうかを判断する時の有効な一つの手掛かりではある。

危険度の高い魚達:
シガテラ毒を持つ可能性が高い代表的な魚としては、バラフエダイ、バラハタ、バラクーダ、イシガキダイ、カンパチ、ヒラマサ、アオノメハタ、アオチビキ、ソウシハギ、モンガラカワハギ、ブダイ、ウツボなどがあげられる(他にも400種くらいの魚がシガテラ毒を持つ)。前回食べた時は何の問題も無かった、、、というのは絶対的な安全の保証にはならないようで、似たような場所で釣った同じ種類の魚でも個々の個体によってシガテラ毒の蓄積量は異なる事がある。

シガテラ毒検査機:
このように書くと、ハワイ島の磯・陸釣りで釣れたある程度大きな魚はすべて危ないような気がするが、そうでもない。じゃあ、磯・陸釣りで釣れた美味しいが危険そうな魚を食べるかどうかの判断はどうするんじゃ?という事になってくる。そこで、シガテラ毒検査機(http://cigua.com/)という便利なものがある事を紹介しておく。機械の名称は”Cigua Check”といい、Onlineで買うと$30弱(3回分)。コナでは「Kona Fishing Tackles」がRepになっていたようだが、その後継(息子さん経営)の「Yama Fishing Tackles」には置いていなかった。取り敢えずOnlineで注文したので一週間程度で届くだろう。検査に50分くらいかかり、1回の検査のコストが$10らしい、、、。安くはないので小さい魚の検査に使うのはちょっともったいないかも?この機械が正確にシガテラ毒を検知する事を確認するために、実際にシガテラ毒を持った魚を入手する必要があるが、それが結構難しいかも?釣れたヤバそうな魚を検査する時は内臓を取り出して検査機に掛けるのがいいのかな?

アドバイス:
まあ、シガテラ毒を持つ可能性がある魚は食べないのが一番。アオノメハタなどは確かに美味しいが(知らずに食べた)、敢えて危険に挑まなくても我々は生きて行ける。ただ、ドライアイスセンセーションがいかなるものか、興味がないことははない。うちの妻以外で、誰か「花岡青洲の妻」になってくれる人(男性も大いに歓迎)はいないだろうか?

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コメント

貴重な記事のため、転載させていただきました!!
勝手ながらすみません。

投稿: 広報部長 | 2012年10月12日 (金) 15時36分

広報部長様:
記事の転載、了解しました。
ソウシハギは食べられなくて残念でしたね。
こちらはカンパチやGTほか浅場の中~大型魚全般、シガテラで食べられない魚だらけです。アオノメハタ、ヒトスジモチノウオなど美味しい魚がリスク含みなのは残念です。
チヌ、グレ、メバルなどはいいですね。すごく懐かしいです。

投稿: A-Jack | 2012年10月13日 (土) 05時17分

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