最終回/So Long, Everybody!
三日後の10月30日にコナに別れを告げ、日本は徳島県阿南市(我々二人の故郷)へ引っ越します。コナ在住の皆様、ヒロ在住の皆様(こちらはほんの数人)、時々日本やアメリカ本土からコナに来られる皆様、会ったことの無い皆様、長い間有難うございました。お陰様でコナの素晴らしい気候、釣り、ゴルフと存分に楽しむ事ができ、思い出深い5年4か月を過ごす事ができました。ハワイ島のゆったりとした自然を背景に遺影用写真も十分確保した事だし、ハワイ島の思い出を冥土の土産に三途の川を、、、まだちょっと早いかな?
また、私のこの拙いブログをご愛読(というほどでもない? → ヒマでシャーナイので読んだろか、という人も中にはいるようです)頂き有難うございました。私の本来の持ち味である格調は取り敢えず置いておいて、臨場感を出す事に軸足を置いて書いて来たつもりです。それにしても、文章は全く進歩が無かったですねぇ~。そういう意味ではゴルフも殆ど進歩無し、釣りそのものにも大した進歩なし、どっぷりと浸った日本語だけの日々の生活で英語のチカラは進歩どころか退化の一方、、、考えてみるとこの5年余はナンだったのでしょうかねぇ~。でも皆さんのお蔭でハワイ生活を楽しませてもらったし、いろいろな思い出が残ったように思うので良しとしましょう。
日本に帰っても、遊漁船を中心に釣りを続けたいと考えています。徳島県阿南市沖の漁場にはノドクロ(アカムツ)、サバ、アジ、サワラ、ヒラメ、ブリ、マダイ、マハタ、カサゴ類などなど美味しい魚達が目白押しのようです。最近友人が8キロのブリ(出世魚)を釣って写真を送って来ました。羨ましいですねぇ~。
立派なブリの写真を見て、ふと何故か、
ブリはいい 生きてるだけで 出世する
というサラリーマン川柳を思い出してしまいました。
ついでに出世魚・ブリの説明をしておきましょう。
関東 - モジャコ(稚魚)→ワカシ(35cm以下)→イナダ(35-60cm)→
ワラサ(60-80cm)→ブリ(80cm以上)
メジロ(60-80cm)→ブリ(80cm以上)
また”イラン事”を書いて本題から逸脱してしまいました。
日本へ帰って生活基盤が整いしだい(整わないうちにかな?)釣りに出る事になるでしょう。またぼちぼちブログを書くつもりですので、ヒマな時に読んでやって下さい。ブログ名は未定ですが、「出戻りオヤジの釣り日誌」にでもするかな?
新しいブログには、この「ハワイ島釣り日誌」からリンクさせます。興味の有る人も無い人も、ヒマのある人も無い人も時々開いてやってみて下さい。日本はそろそろ寒くなって来ていると思うので、ひょったしたら来年春まで冬ごもりしてしまって釣りに出ないかも知れません。まあ日本へ帰ってからの話です。時々このブログにて状況を報告します。
実釣報告・最終回:
今日はShimaichiはお休みだが、釣りの相棒・Ysさんが、釣れた魚他を使って私の友人達も招待して送別会を催してくれる事になっている。有難い事であるが、今日は「釣れなかった」では済まされない。
さあ、リキ入れて行こう!
ストーム(Ana) 一過の後は穏やかな天気が続いており、最終回のミッションは思い出多いグラウンドに託す事にした。出来ればDeep-7の五目釣り(Onaga、Paka、Kale、Gindai、Ehu)くらいは達成したいところだ。それにOtaro(大型カツオ)が1~2匹あれば言う事無し。
・・・と思っていたのだが、港を出るとウネリがあった。グラウンドは厳しそうな感じなので、予定を変更して南へ向かう事にした。最近Opakapakaがボチボチ(本当はボチ程度)釣れているRed Hil l沖のPoint-45にミッションを託す事にした。
思い出多いコナの街並みを左にして、少々ウネリ気味のコナの海を感慨に耽りながらヒタ走る。Kaiwi Point、Kailua Bay、Keauhou Bayを通過、Hokulia Golf Courseのフェアーウェイが間近になって来た。目指すPoint-45はHokulia G.C.のすぐ沖にある。
さてPoint-45に到着、早速5本バリ(控えめなYsさん)と10本バリ(強欲なワタシ)の胴突き仕掛けを入れる。
「チョンチョンチョン」
の微かなアタリだった。
「またAweoweoの幼稚園に当たったかな?」
とYsさん(が言ったような?)。
巻き上げてみると予想通りの釣果だった。二人合わしてBaby Aweoweo(キントキダイ系の魚)が5匹釣れた。持ち帰ってもいいのだが、
「殆ど身がないですねぇ~」
という事でリリース。
さて第2投目を投入すると、またしても
「チョンチョンチョン」
だった。

<外道(もっと良い呼び方がないものかな?)も魚。見事な外道3目釣りだった。モンガラとAweoweoとアンティー。アンティーだけ持ち帰り>
「これはいかん。これじゃ今晩のMain Dishが無くなる」
「取り敢えずEhu(ハチジョウアカムツ)を確保しよう」
という事になり、Point-45からすぐ近い水深200m~220mの深場へ移動。
Ehu狙いで2~3投入れてみたがアタリさえなし。
「さて困った。もっと南へ行ってKealakekua Bay沖でEhuを狙ってみようか?」
とワタクシ。
「その前にもう一度Point-45に戻ってOpakaをやってみませんか?」
とYsさん。
Ysさんの勘に頼ってみる事になった。
朝一の2投は、Point-45の南サイドを北上しながら流してみたが、今度はPoint-45の真上に船を停め、Point-45の北サイドを流してみる事にした。
そして、オモリ着底と同時にワタシにアタリがあった。
「グイグイグイ」
ほぼ同時にYsさんにもアタリだ。
こちらもOpakapakaらしいアタリだったようだ。
「ヨッシャ~!取り敢えず晩飯のネタ確保!」
と二人で喜んだ。
予想通りYsさんの方は立派なPakaだった。

<Opakapaka(オオヒメ)。2ポンド弱くらいかな?ヨシヨシ>
ところがワタシの方は、、、。

<緋鯉だった。ハワイの海には緋鯉がいるのだ(ウソだよ)。Weke ula(Weke nono=Red weke=リュウキュウアカヒメジ)。Opakapakaだったらいい型だったのに、、、だまされた!>
ちょっとガッカリではあったが、Opakapakaが釣れたのは良いサインである。
希望を持って第2投目を投入する。
YsさんにまたOpakapakaらしいアタリがあって、これまた予想通りOpakaが上がって来た。

<Ysさん連チャンのOpakapaka。エライぞ!>
私の方にも先程のリュウキュウアカヒメジに負けないいいアタリだ。
しかし、
「また赤いヤツかも?」
という不安が頭をもたげる。
残り10mくらいになった。必死になって海の中を見る。
「赤くあってくれるな!!!」
と祈る。
そして祈りは通じた。しかもOpakapakaの一荷だった。

<白身魚Mission完遂の2匹>
これでもうOpakapakaは必要無いのだが、釣れ始めると放っておけないのが釣り師の悲しいサガである。
エサを落とすとまた釣れた。

<本当に欲しい時には釣れず、もう十分という時には釣れる。This is fishing!だろう>
一部Kalekale(ヒメダイ)も交じっていたようだが、写真では区別がつかないのでいいだろう(エエ加減な、、、)。
「さあ、カツオだ!」
と言う事で、Kanpachi-Buoy目指して移動開始。Kanpachi-Buoyにはしばらく行っていない。Buoyのある方向を見渡してもボートが殆どいない。なんだかおかしい。いつもなら10~20艘のボートがいるのだが???
Ysさんの鋭い目がやっとBuoyらしいモノを見つけたが、周辺にボートは1艘しかいない。近づくとKanpachiのBuoyではあったが、Kanpachi養殖用のFish Pen(大きなカゴ)が付いていない。養殖カゴが無くなるとカツオやマグロが寄って来ない。当然ボートも来ないという事になる。良い釣り場だったのに残念である。またFish Penが戻って来る事を祈ろう。
Buoyに鳥が3羽とまっていたが、他にアクションは無さそうな感じだった。
日本で買って来たイワシの乾燥粉を水で練って撒いてみた。
「ウジャウジャウジャ」
とアミモンガラが寄って来る。買ってから6~7年経っているが効果は十分なようだ。
「これ全部釣ったら、東京都全体は無理としても、大森第2小学校(息子達が通った小学校→住んでいたマンションの玄関から三段跳びの距離)の一回分の給食程度は賄えるかな?」
なんてしょーもない事を考えながら見ていると、姿の違う魚が2~3匹見えた。
アタマの八の字が鮮明に見える。
「おお、脱走カンパチだ」
養殖カゴから脱走したカンパチの生き残りがいるようだ。
「ジグジグジグ」
とキャビンへ走る。
しかし、小さいジグが無い。ある中で一番小さいジグを付けて放り込む。カンパチが激しくジグの動きに反応したが、ハリ掛かりしない。
エサ釣りに作戦変更である。しかしモンガラの数の方が圧倒的に多い。
「ちょっと無理かな」
と言いつつエサを入れてみると、予想通りアミモンガラが飛びついて来る。あわててエサを空中に出す。モンガラの口が空中まで追いかけて来る。そうこうしていると1匹のカンパチが空中にあるエサの真下に来た。エサを落とす。
「Bingo!食ったぞう!」
さすがにカンパチ、小さくても引きは強く左右に激しく走る。
「こんな釣りが一番楽しいよねぇ~」
とか言いながら引きを楽しむ。

<脱走コナカンパチ。美味くて、スーパーで買うと(もうちょい大きいが)結構な値段がする。脱走カンパチ様々である>
「アッ、しまった」
Ysさんがエサを空中に出すのが一瞬遅れた。

<東京都学校給食向けアミモンガラ???美味しいよ(まだ食べた事は無いが)?>
Ysさんもカンパチを釣る。

<Escaped Kona Kanpachi とでもいうのかな?ちょっと大きかった。>
カンパチを7~8匹釣り上げると、コマセを撒いても姿が見えなくなってしまった。
「これでKanpachi-Buoyの脱走カンパチは絶滅」
したのかも知れない。
深い所に入れたカツオ狙いのエサはそのままだった。
最終回の釣りもこれにて終了。
コナの海ともお別れである。
まずは長い間付き合ってくれたMd-キャプテンに感謝。
それでは皆様の日頃のご厚情に心から感謝致しますとともに、今度は太平洋の反対側から皆様のご健康とご多幸を祈念しております。
Long Live Big Island!
Mahalo Nui Loa!!!
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